世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

先進国病をこじらせていると思える。

 その昔30年以上前かも知れないが、とあるイギリス系の人が2つ以上の仕事を掛け持ちしているという話を間接的に聞いたことがある。確か教師であり、インテリ層なんだけど、経済的に自立するに、本業1本では、厳しいらしい。当時は、まだ日本経済は元気であって、他人事のように聞いてし、実感が湧かない話だった。

 確かにヨーロッパ諸国では、当時からすでにワークシェアが進み、移民問題とその労働力の活用、賃金抑制等、日本の今のサラリーマンが直面している課題が今そこにあった。時すでに遅しということではあるが、今思うに、そういう危機的状況を想定して、もっとしっかりと就職先のことを考えていればよかった後悔している。

 ということは、今の日本社会は、かなり深刻な先進国病をこじらせて、かなり重篤な状態であると思う。さらに、人手不足、労働人口の需給バランスの不均衡などが加わり、2年前の流通大手アマゾンからの佐川急便、ヤマト運輸撤退は、社会の潮目が変わったなと感じた事件だったし、これも、先進国病であることのエビデンスと思える。

 日本の社会全般が高度に成熟し、経済成長が緩やかになり、企業は目先の営利追及だけでなく、会社組織を維持することに注力しないといけなくなった。物流大手2社のアマゾン撤退現状の経営資源で、できる範囲のことをこなすだけでいいのかとつい感じたが、それ以上に、経済成長が当たり前だった今までの考え方では、これからのビジネスは成り立たないということであろう。

 今後は人口増加はなく、人口減少、少子高齢化の高位定着の進展を想像して、自分の体力や身の丈に合った成長を考えた経営が、今後求められていくのであろうと思う。では、この状態を続けて行くのか?移民を受け入れるのか?AIの進展化による効率化をもっと推し進めるのか?いづれかは不明であり、かつその解決までの道のりはかなり長い気がする。

 

 <参考関連リンク>

ヤマト運輸のアマゾン撤退をググると出て来る、ネット記事は、今これが出ていた。非常に示唆に富む内容だったので、リンクを紹介しておく。

www.appps.jp