世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

オールドファッションなマスメディアとしての新聞

 昔30年くらい前某所で、私は新聞奨学生を2年間していた。学業不振と過酷な労働環境でしんどいという理由で、そこをやめてから、朝刊だけ新聞配達のバイトを別の店で1年半していたので、足掛け3年半新聞販売店と関わりがあった。

 地方都市で人口過密な場所では、新聞拡張団があって、それは、「日本の新聞販売において、新聞社や新聞販売店とは別の組織で新聞の訪問勧誘を行う団体。新聞拡販団とも呼ばれる。」(ウィキペディアより)

 この業界は、ブラック企業な環境で、拘束時間が長い、キツイ、危険、汚い3K業種であると思う。さらに、私が勤務した店は環境が悪くて、何せ従業員が1年で1~2人が(主にギャンブルや遊興などによる)借金苦で夜逃げ、ひどいのは、集金した新聞購読料を着服してドロンしただけでなく、持ち去った領収書を偽造して、客から集金するという詐欺、私文書偽造したヤツがいた。不幸にもトラックで曳かれて即死したバイトもいたりした。その最後の姿は惨たらしい状態だったそうだ。

 さらに、当時勤務した新聞店グループの社長の兄が元ヤクザで、その当時その兄は新聞拡張員で、うちの店にその系列の新聞拡張団がやって来て、営業をしてくれるのはいいのだが、拡張員にはロクでもない方々が多く、ウソが多いし、ガラが悪いし、土地柄もあったが、肉体的だけでなく、こういう環境でいたので、こんな社会の現実を目の当たりにして、私は精神的に参っていた。

 で、時が過ぎて、私はもう一般紙と言われる新聞を一切購読していない。ネットで十分だし、広告チラシも要らない。案の定、こうした新聞販売店は、新聞の部数減少で、軒並み廃業するところが増加している。

 

 これらの旧体質な体制で、様々な問題を販売の現場で起こしているが、新聞社は、別の組織の位置づけなので、違法な契約や高額な景品で強引なセールス手法など様々な問題があっても、我関せずというか、週刊誌に叩かれても、今もなお無視し続けているし、これらは、「NHKから国民を守る党」の問題提起している現場の状況と類似していていると思う。

 新聞業界は、こんな宅配主体のビジネスモデルを維持できないのにも関わらず、今もその体制を続けて行くのは、素人目に見ても無理だが、そんなに大きく変わっていない。小手先というか、一部分だけでネットにシフトしているみたいだが、ドラスティックにリストラなど大改革している大手企業が全くなくて、メディアの在り方は、今後ネットにさらに重心が置かれていくことだけは、間違いないと思う。

 

 

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