世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

北朝鮮船の衝突映像公開。この問題は何かスッキリしないのはなぜ?

 昨日水産庁北朝鮮船の衝突事故の映像を公開した。

 官房長官記者会見で、説明された公開理由は、以下の通り、(1)捜査への影響が限定的である。(2)国民(への)理解の促進と公益性。という理由で、今回衝突事件の映像公開に踏み切ったらしい。

 やはり、この事件については、国益がかかっているから、双方政府の簡単に主張を引き下がらない。先手を打って、北朝鮮側のプレス発表の賠償請求と再発防止策の提示の前と言われる前までに、公開出来たら良かったが、閣内で慎重に検討した結果、このタイミングになったことらしい。

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 EEZ内で日本側が朝鮮語で警告しても、相手は無視し続けて、仕方なく日本側が威嚇のために、放水していたら、逆に船を幅寄せして、衝突したことの詳細がよく分かり、しかもその後相手側漁船が浸水転覆したので、乗組員の救助しているところまで記録されていた。

 日本側は当然のことをした。警戒と取り締まりは、EEZ内特に大和堆(やまとたい)での水産庁監視活動は、あくまでも捜査の一貫の行為であったこと、映像公開で日本の捜査に違法性はないし、また、この海域における北朝鮮漁船の領海侵犯と違法操業は、日本の国益を損ねているので、日本政府は、国内にその旨を周知徹底させたいがため、今回の措置になったのだと推測される。

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 確かに日本と北朝鮮間において、懸案事項はたくさんあって、この事件で、EEZでの日本の優位性を国内世論に訴えて、国益支持に世論を誘導したい政府の思惑が見えるが、そんなこと以前に、竹島を基点にEEZを考えているならば、もっと日本政府は強硬に相手側の違法性を追求すべきと思える。

 それに気になるのは、北朝鮮側の「違法操業」という文言が出てこないこと、また、大和堆EEZ内侵入」ということも、時間の経過ともに、とり上げられず、日本政府の今後の北朝鮮対応みたいな部分に焦点が移っていることがこの事件で気になる。

 だから、何か色々と複雑で言うに言えない事情が背景にあるのか、この事件では、官房長官会見は、歯切れさを感じてしまうのは、私だけなんだろうか?

 今回ただ単に、関係漁船を違法操業と領海侵犯により、関係者を捜査し、厳重に処罰し、相手側政府に抗議をしたなら、すっきり納得できたけど、相手側を救助した部分はOKにしても、逃がしたことは、何とも納得できない。逮捕拘束して、捜査すべきであったと思う。