最近の対中国強硬姿勢の報道は、何か気持ち悪い。何か裏があると勘ぐってしまう。ただ、中国のあまりに露骨な自国中心の対外政策に、強い反発をEU英国米国豪州などから声を上げて、その強い意志を明確にしているように見える。また、妄想と願望と偏見に満ちた考えでまとめてみた。
ここまで問題を大きくしたのは、もちろん中国に責任がある。ただ、こうなると予想して手をこまねいていた先進国とそれらの企業にもその責任の一端はあるが、あまり強くは言及されていない。私は日本の政治と大企業にも、何とか今の海外の流れに対して、ちゃんと向き合ってほしいと思う。
ただ、今のこの流れは、ウイグル人権弾圧だけではなく、チャイナマネーの世界席巻への脅威から、途上国での中国の追い貸し、借金のカタに、埋蔵資源、主要港湾の強奪など世界の闇金みたいな非道な行為への阻止もあるであろう。
これらに一帯一路構想があると、中国の世界統一の実現という野心に、世界は危機感を持たざる得ない。中国がウイグル問題を改めないなら、進出企業に中国から手を引けと警告し、さまざまに制裁や非難の声明を出さないといけないくらいに、世界は追い込まれているし、中国共産党の現執行部もキツイ状況であろう。
アシックスの中国追随声明も、いつの間にか現地法人の暴走で済まされても、この企業の調達基準は変わらないとか。おそらく、声明を出さない多くの企業も、H&Mとナイキは新疆ウイグル自治区産の原材料を自社製品に使わないと声明を発表に、合わせていかないというプレッシャーを受けるだろう。
あと、決して起こりえないが、今ロシアが中国に対して、EUと同じ非難決議と軍事行動をしたら、中国はかなり焦るであろうし、またイスラム過激派などが、聖戦を盾に、中国を標的に無差別テロを起こしたら、かなり中国にはダメージを与えることになる。
今は起こりえないが、これだけ問題が大きくなれば、様々な憶測や思惑が行きかい、緊張は高まるし、その中で紛争は起こりうるだろうし、ウイグル問題を巡って、何が起きても不思議ではない状態であることは間違いない。