世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

野村監督が死去した

 また昭和の偉人が亡くなった。人物的には好きではないが、彼の仕事ぶり、人の観察眼分析能力は高くて、野球界の人と言うより、ホリエモンが言ったように、高いマネージメント能力のある経営者感覚があった人と思える。2月11日永眠。

 時代をよく見ていて、マスコミの求めるコメントを的確に、発信できる逸材と言ってもいいだろう。「マー君神の子。不思議の子」に見られる楽天の監督時代の試合後のコメントは、秀逸であったことは、まだそんなに昔ではない。

 野村再生工場と言われた人材登用の妙は、ヤクルト監督時代、飯田選手の捕手からセンターへのコンバートや、弱かった投手陣の中で、金澤投手などベテランなどの良さをうまく局面ごとに使う創意工夫のやりくりで、戦略家でありと見せつつも、実はオーソドックスな手法で、チームを日本一を制覇するまでに、巧みに選手を指導していったと思う。

 選手時代も、今でいう育成枠からスタートして、苦労の中から、プレーイングマネジャーとして、南海をリーグ制覇するは、捕手で三冠王をとるわ、実績だけでも、だれも文句をつけようがない。だけど、当時パリーグを私はよく見ていなかった。

 だが、球団との夫人やらお金等々の問題で、球団から解任された不遇もあったけど、そこからも、苦節何年で、また、解説者時代には、野村スコープとか、配給の妙の野球面白さを上手く伝え、その実力をまた表して、波乱万丈ながら、今日の日本のプロ野球に大きな貢献をした偉人と言える。

 ご冥福をお祈り申し上げます。野球という戦いの中で勇士の英霊を安らかなれ。何かあの独特のボヤキが聞けないのが、寂しいなと思う。