世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

学術会議の6人の会員任命拒否問題は、同会議の組織改革かを問う問題にまで発展しそうだ。

 結局この日本学術会議が6名の推薦候補を首相が任命しなかったことで、学問の自由の侵害、任命しなかったのは、法律違反権力の濫用とかで、政府を厳しく任命を外された6名の学者や特定野党と特定マスコミが一斉に非難した。

 ここまでなら、別にこの問題は、おそらく政府の強権ぶりを極悪非道なものに印象操作できたはずだったと思う。もちろん、非難する側に何の落ち度がなくて、無実な状態であれば、不条理さを主張できたと思う。

 でも、任命から外された松宮立命館大学教授は「内閣総理大臣が任命することを否定したことはない。優れた学者を選ぶ能力が総理大臣にはないから事実上できないといっている」と語ったらしいが、そこに学者としての傲慢さを私個人は感じる。まるで、職業革命家みたいな、無知蒙昧な人民だから、特権階級である学者である志しを同じくする知的指導で、正しく学問の世界をリードできると言いたいのだろうか?

 この他、「ここ(学術会議)に手を出せば、政権が倒れる」とか、「学者をなめ、学術会議をこけにした」とか、同教授の発言が漏れ伝わり、他にもひどい発言が流れてきて、そこに日本国民の意思とか意向でできた政権など、一切無視して、自分らこそ権力でそれ以外を認めない独善的な姿勢に辟易とさせられた。民主主義で選ばれた学者ではないのに、そんな権限はどこにあるのかと思えてくる。

 しかし、首相が推薦された105名の中の6名が任命を外れただけであって、もし、官邸が思想信条を理由に任命を外したのなら、残りの任命された99名の中にも、政府に批判的な学者は10名程度いたらしいので、それにも該当しないと思う。 

 おそらく、政府は任命を外した理由を首相が、「総合的・俯瞰的活動を確保する観点から判断をした」と言って、肝心の推薦した学術会議側も推薦理由を明らかにしていない。なのに、任命してない理由を具体的に明らかにせよ。とこれはどう考えても、無理スジな屁理屈をマスコミがこねくり回しているとしか思えない。今まで首相が任命権を行使しなかったことの方が問題で、税金を投入しても、運営の独立を保持できるとし、政府に一切の介入を認めなかったことが不可思議である。

 これは、政権の権力乱用には当たらない。むしろ、辛坊治郎氏曰く、国民の裁量で決められない10億円の税金の使い方を見直し、組織運営をこのまま維持していいのかなどの意見が出てきて当然だと思われる。

 学問の自由も、軍事目的の研究は禁止という事で、「学術会議幹部が北大総長室に押しかけ船の航行の抵抗を減らす研究を辞退させた」という。学術会議自体が自分達で、学問の自由を侵害していて、学者側に立つ方々が、学問の自由を政府が侵害は、どの口がそう言うのか一度じっくり聞いてみたいと思う。

 いつもは、こうしたケンカに元気に参戦する朝日新聞毎日新聞も、分が悪くなってきたのか、立憲民主も及び腰だし、今だ元気に反論は、東京新聞・望月記者くらいかも?そんなことはないと思うが、今までさんざん自分らの意見に会わない相手には、論点のすり替え、印象操作、切り取りご都合編集が常套手段だったのに、今は、論点をすり替えと騒いでおられて、大変滑稽でおかしくて、ここでも、左翼界隈の方々はかなりツラの皮が厚くて、自己矛盾しておられることを確認できた。

 でも、こんな下らないことで、時間を費やすことが、今の日本の政治の重要課題なのか?もっと尖閣諸島の中国の介入、コロナ対策、経済復興、雇用対策など優先課題は多いと思うのだが、その辺与野党ともども、国難のこの時、何を為すべきか、ともによくお考え下りたく思う。