世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

大阪都構想は拙速であるし、大阪維新がそのことで、うまく保守層を取り込めないことが、大きいと思う。

 大阪は伝統的に自民党が弱い土地である。都市であるということが最大要因と思う。大胆な私の推論では、人が多過ぎて、功成り名遂げた成功していく人も多い。それは同時に、その裏側で、失敗している人はさらに10倍以上いるはずである。

 となると、体制派よりも、反体制派の人が多く存在することになる。つまり、田舎のような周りが同質なご近所さんではなく、不満を抱える人々が潜在的に多く散在していることが想像される。

 ミクロ的にも、マクロ的にも、都構想のメリットはどうあって、デメリットはこうであると維新でない人は、簡単に説明できるのか?ここが、根本的に私には引っかかているので、一応現行の都市構想に、私は賛成できない。該当エリアに在住していないことも、さらに関心が少ないので、そんな感想を持つ。

  維新は元々脱自民党を目指して、長らく大阪府知事選挙で、裏で動いていたのが、現代表の松井大阪市長だったような記憶がある。そもそも自民党が、都構想に反対なのは、そうした背景もあるし、維新は維新で、自民の手から、大阪を完全に支配したいというのが本音のように思える。だから、互いに反目し合うのであろう。

 ただ、ここで、複雑なのは、地方と中央の自民党の温度差が、またしてもあって、どうにも、最近、地方と中央党本部の対立が目立つ。静岡県連に対し、党本部が細野豪氏推薦をごり押しとか、河井夫妻選挙違反事件でも、その裏には党本部と広島県連の祖語が見え隠れする。

 それに加えて、維新が公明党の賛成を取り付けたことで、コロナ対策で、吉村大阪知事が高評価だったので、維新の支持率も上がって、大阪市自民との対立が激化したのもあったのか、かなり、強引に都構想を推進している。しかも、前回これっきりが、撤回されて、実行されて、そこに維新の焦りを私は感じる。

 肝心の地域の保守層が維新の支持できないのは痛いけれど、それを押し切っても、都構想を進めたい維新の強い意志と決意は分かるが、もっと時間をかけないと感じるのは私だけだろうか?橋下徹元代表の悪夢の再来で、都構想第一回の住民投票惜敗もそうだし、勢いとスピードで勝負して、痛い目に合わないかという懸念はある。今回は分からないが。

 ところで、日本第一党の桜井代表が大阪都構想一国二制度と批判している。これは極端な意見とは言い切れないと思う。彼は都構想の危険性を指摘している。私は、直感で都構想を今は支持しない。でも、各市で各党会派が、互いの国家観やまちづくりを時間をかけてじっくり話し合うのはいいと思う。

 でも、維新は急ぎ過ぎているし、その危険性は、十分に議論されない大阪都構想を進めて、何を目指そうとするのか?ただし、特定野党も維新に反対を唱えるが、これは、ただ単に、自分らの支持層の保護と自らの保身のためだけに見えて問題外と思う。

 大阪市内の住民のサイレントマジョリティーは、そんな情勢でどう判断するするのかが、注目される。惜敗から辛勝できそうな維新であるが、勝負はこれからだろう。