世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

豊島区議会で、差別発言やヘイトスピーチへの対応を求める請願は、正義はどちらにあるのか?

  テレビ改革党のくつざわ亮治豊島区議会議員が自身のoutubeチャンネルで、誹謗中傷・名誉毀損されたということで、裁判をするかみたいな話を語っていた。私はよく経緯が見えず、調べて見たら、双方に言い分があることがよく分かった。

 以下のリンクの通り、細川正博豊島区議会議員(都民ファースト)のブログによれば、伊藤詩織さんの裁判判決を批判するくつざわ議員のツィートが発端であった。

 議会としては、区議会の中で、くつざわ議員に謝罪させて、また、本人も該当ツィートを削除して、3/17に「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議」が上程、賛成少数により否決で、事態の収拾を図った。そう思える。

 

◆参考:これまでの経緯(3/17まで)
この件の発端は、くつざわ亮治区議が昨年12月にtwitterに投稿した内容でした。
伊藤詩織さんの東京地裁での勝訴判決を受け、その判決内容を批判する投稿を立て続けにしました(現在は削除されています)。
この件について、区議会事務局や区民相談課などに年末時点で合計58件の意見が寄せられました(2/3の正副幹事長会での議会事務局からの報告の数値。内容は苦情と受け止めています)。その他、私たちの会派や各議員にもご意見を頂戴しています。

2/3 正副幹事長会で立憲民主党の古堺幹事長が、くつざわ区議の投稿内容について有志で活動をする、旨の宣言がありました(具体的な提案はこの時点でありませんでした)。
2/4 私たちの会派控室へ4名の区議が決議(案)を持参し、決議を行いたい旨を伝えられました(非公式な提案を受けた、という段階です)
2/10 正副幹事長会で、2/12の議員協議会でくつざわ区議から発言通告があった旨、共有されました。
2/12 議員協議会(全区議が参加)が行われ、くつざわ区議が混乱を招いたことについて謝罪。この場での質疑は一切ありませんでした(内容に異議があれば、発言すべき場面です)。
2/19 追加議案付託の為の正副幹事長会(臨時で開かれた、時間が限られた会)にて、古堺幹事長から決議(案)の提案があったが、詳しい内容の説明は無し。
3/16 正副幹事長会にて決議(案)についての態度表明。私たちの会派は決議(案)に賛成できない旨を表明。自民党豊島区議団、公明党豊島区議団も乗れない、としました。私は賛成できない理由についてもこの場で述べています。
3/17 本会議最終日にて決議が提案され、賛成少数で否決。

 

 

 この請願は何が問題かというと、と前述の細川区議会議員によれば、1.目的が曖昧。2.議論が不足している。3.決議文の内容が練られていない。ということで、あいまいな定義で、一定の議員をしめつけ、公的に弾圧する仕組みをつくることがヤバくて、以下のリンクにあるツイートでも指摘されている通りである。

 

 

 でも、くつざわ議員について、正直言って、最初分が悪いと思えた。相手は、弱みを見つけて、徹底的に叩く感まんまんで、ツイッターを見る限り、女性差別発言から、豊島区議会にヘイト条例を飲ませて、くつざわ議員と豊島区議会を全面降伏させるまで、背後でうごめく勢力は、簡単にはあきらめないだろうなと想像できる。

 この請願発案者である卜沢氏のくつざわ議員関連のツィートを見る限り、くつざわ議員への憎悪はかなり激しいもので、私は、彼女の主張の正当性よりも、その凄まじい執念に、圧倒されて、ことの善悪よりも、両者の和解が最終解決であり、そこにはまだまだ遠い道のりだろうなという果てしない絶望感を持ってしまう。だから、最終的には、両者による裁判による戦いで、決着を見出すしかないんだろうなと思う。

 それと、議会はどうこの問題を扱うかの前に、このジェンダー問題は、私は本来国レベルまたは、都道府県レベルで、まず取り組みをすべきではないかと思える。まあ今回は、順番がどうのこうの言う前に、くつざわ議員を追い込む目的であろうから、区議会が標的になったんだろうけど。

 

  

 私は、くつざわ議員の発言で、女性蔑視と受け止められる問題はあったと認めるつもりだが、考え方の違いを理解しないと、言論の自由の名で、精神的に追い込んでいくとか、圧力を与えてはいけないと思う。また、言論の自由なら、何をしてもありだとしてはいけないと思う。

 例えば、くつざわ議員以外の区議会議員が、この件で答えられないノーコメントだとしても、議員の言論は守られなければならないと思う。思い切り踏み絵を踏ませて、中世の魔女狩りに近いものがり、これらツイートの中にそんな意図を受け止めてしまう。自らの目的達成のために、邪魔者は徹底排斥することだけが主目的のような。

 くつざわ議員の攻撃の目標は、卜沢氏ではなく、請願に賛成した区議会議員で、そこをどう攻略していくか、今検討中である誹謗中傷・名誉毀損ということらしいが。戦うべくして、彼は、この戦いに向かって行くと思う。

 でも、私は、卜沢氏の主張も、議会制民主主義の中で、どう生かされるべきかも、同時に考えてしまう。それは、決して暴力によらず、正当な議論を様々場面で繰り返し、これからもその運動を続けていかれることを望む。でも、今回の豊島区議会の件は、区議会の中で、結論を円満にうまく導き出していただきたいと思う。

 リベラルも保守も考え方は違うけど、同じ街で暮らし生きている訳で、まずは違いを認め、相互に理解していかないと、敵対するだけでは、何の生産性もない戦いになるだけで、それがお望みであれば、ぺんぺん草の生えないまで、白黒はっきりさせる覚悟でやらなきゃいけない話になると思う。

 

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