世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

シリア空爆の謎。バイデンは軍部を掌握できたのか?ハリスはなぜ事前に知らされてなかった?政権主導よりも、軍部主導での空爆に思えるが・・・。トランプの中東和平路線をちゃぶ台返しにしたと言える。

 もぎせかチャンネルさんは、さすがに世界史の先生らしく、分かりやすく、中東とアメリカの関係を解説してくれて助かる。その図をこのブログで表すと以下の通り。

 古くからこのエリアは、ロシアと欧州列強らが勢力争いをしていた場所で、そこに、イスラエルの建国でより問題が複雑になった。さらに、アメリカがそのイスラエルを通して、中東に介入している。

 さらにレバノンイラクなどでは、イスラム原理主義が台頭するし、クルド難民が出るわ、直線の国境線にみられるように、大国の思惑に揺さぶられ、西洋社会からすれば、旧態依然した独裁国家も多くかつてのバルカン半島以上の危険な火薬庫である。

 ここで感じることは、1)バイデン政権がやっと軍事を掌握したことのアピール。2)トランプ政権からの引継ぎ事項ゆえの作戦だった。3)国防省からの計画にバイデンが承認しただけ。4)トランプ政権の否定のための作戦だった。5)思い付きや行き当たりばったりな方針が多い。と国際政治学者でもなくド素人な私は分析する。

  ただ、トランプ政権の政策否定で、民主党政権的には、独自性を出すための軍事行動ならば、原理主義過激派やイランを刺激しないのが得策なのに、わざわざ空爆はどうなのだろう?むしろ、プーチンが国内で揉めているスキに、ロシアへの威嚇とアメリカの存在感を示すことも目的にあったかも知れない。

 米国内へはアメリカ人らが攻撃を受け死亡した報復のためのシリア空爆という人道的措置である正当性を強調し、今後の戦局次第もあるが、確実に中東が不安定になるので、バイデン支持者の産軍複合体へもアピールにもなるのであろう。

 トランプの中東政策は、私の解釈で行けば、シンプルにイスラエル擁護である。米国の保守派に見られる「イスラエルを祝福するものを私は祝福する」聖書の言葉に基づいたファンダメンタリズムを前面に押し出して、UAEバーレーンの2か国とイスラエル間に和平交渉を締結させたこと。シリアなどから軍隊を撤退させたことが大きい。

 しかし、民主党ではこれは受け入れられない。選挙的にイスラエル重視は変わらずとも、トランプ主導の和平はぶち壊したいのが本音であり、この空爆で一気に中東を不安定にさせて、さらに米国が中東に軍事介入せざる得ない状況をつくり、オバマ時代のアラブの民主化の時と同じく、トランプの全く反対な状況をつくることが彼らの成果かも知れない。わざわざバイデンの指令と国防省が言うのも、バイデンが決定権があり、ちゃんと指揮系統が機能しているアピールが、演技のように思えるのは私だけか?

 シリア空爆の経緯は報道である程度分かったが、バイデン政権のメッセージは果たして正しかったのか?政権内部での不協和音、ハリスが不在でのバイデン独断?あるいは事態が深刻なものでなく軽微なものという判断や認識で、シリア空爆を進めたのかも知れない。あるいは、政権内部での主導権が変わったのかも知れない。

 まだまだ消化不良で、すっきりしない謎の部分があるが、これから時間の経過とともに、少しづつ答え合わせができるであろうが、あまり、この政権は統率力がなく、意思決定が不透明で、反トランプということだけがテーゼで、中身がなく薄ぺらさを感じてしまうのでは私だけであろうか。

  それと、ブレてばかりで、首尾一貫性がなくて、行き当たりばったりな政策が多いのもこのバイデン政権の特徴で、大統領令の乱発、さらに発言の修正、特に尖閣はひどいものである。やはり、安易に信用できないし、CCPの影響が強い政権と言える。

 

 

 <追記>

 この投稿後に、気づいたのであるが、昨晩の及川幸久THE WISDOM CHANNELにて、バイデンは、スーザン・ライスという影の大統領に操られ、さらに彼女のボスは、オバマ元大統領であることを指摘されていた。表面上バイデン政権ではあるが、実態はオバマの第三次政権である。スタッフ・ブレーンの多くはそのままであるからだ。

 元々バイデンは民主党中道派であり、今のバイデンの政策は、左翼よりの政策が多くて、バイデンの意思よりも、そうした影の大統領の影響が大きいのではというひとつの仮説であるが、ブレーン側近の意見に左右されている部分になるほどと納得をした。

 

 

 

<シリア内戦の図>

 

ロシア          トルコ

プーチン大統領  ・・・   エルドアン大統領 VS トルコ労働者党

     ↓ 旧ソ連時代から支援         ↓ 支援

シリア・アサド大統領  VS  IS国  VS  クルド人民兵

社会主義独裁反米国家           ↑ 武器供与 アラブの春に便乗 

アメリ・トランプ前大統領   VS オバマ元大統領→バイデン大統領

化学兵器使用2回のシリア軍基地攻撃 :シリアに親米政権樹立に失敗。

IS国をロシアと壊滅する       :イラン側のミサイル攻撃の報復で空爆

ピンポイントでイランとIS国の指導者を暗殺                

 

 


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日経新聞20年3月5日シリア北西部を巡る関係図


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