世間の片隅でそっと叫んでみる。

一般人で無名の中高年のオヤジが、ブログという世間とネットの世界の片隅で、ADHD(多動性注意欠陥症)を抱えながら、政治や経済などを意見してみる。

ガザ紛争以降で米国の反ユダヤ主義行為の増加。日本では考えられない社会現象。こうした動きは日本では報道さないから、理解は難しい。

 日本で住んでいれば、まず反ユダヤ主義には出会うことはない。

 ユダヤ人と言われる人は、欧米にいて、少数でも非常に有能で、経済的にも影響力があるし、金融、メディアなどの世界は牛耳られているんじゃないかというくらいらしい。ユダヤ陰謀論シオンの議定書なんて、怖い本があるくらいだし。

 でも、不思議にユダヤ陰謀論反ユダヤ主義とは日本と日本人は無縁に過ごしてきた。これまで隠されてきたのか?あるいは、知る必要がないと、避けてきたのか?理由は分からない。聖書やキリスト教的に影響が少ないことが一番大きいのかも知れない。何せ、日本の宗教人口では、キリスト教が新旧あわせても、1%にも満たないことに現れている。

 でも、ドップリその影響下にある欧米は、ユダヤ人と長らく共存し、ポグロム、ジェノサイド、ホロコーストなどの用語を産み出すほど、ナチス以外にも長年に亘って迫害してきた歴史がある。

 潜在意識にあるユダヤ人への憎悪、妬み、嫉みを払拭は難しい。これは、教育でも完全な解決をみることはないと思う。人種差別がそれに近く、日本から外国にいくと、欧米人の東洋人への蔑視的態度があって、私の知人も、キャビンアテンダントにそれは差別だろと抗議したら、彼女は真っ青になり、謝罪したと聞いたことがある。

 人権を守るということを法律で規定し、一定の割合黒人にも雇用機会が与えられても、30年前の米国では、叔父の話では、仕事は白人と黒人も一緒にしても、プライベートは完全に切り分けて、一切交流はなかったことを思い出す。今は変わって来たと思うが。

 ガザ紛争で、米国で起こる反ユダヤ主義の動き、他民族国家ならではの問題で、日本には関係ない社会現象かも知れない。でも、これを知っていると、いないでは、今世界で何が起こり、これからどう動くかを知る手がかりになると思う。世界でどういう価値観が尊重され、どう受け止められているか、理解しておく必要を感じる。