今更ながら、ミャンマーの軍事クーデターには、様々な思惑があり、国内の政治対立だけでなく、もちろん中国の出方もあり、今は経済制裁で、締め付けると、中国側にミャンマーを追い込むことにあるので、有効な手段がなく手詰まり状態だ。
スーチー派政権は、ロヒンギャ弾圧に加担していて、軍部の協力なくして統治できず、さらにスーチー自身の政策遂行能力が低くて、安定した国内の治安維持ができていたわけでなく、むしろ、現実的にはロヒンギャ以外で、中国のバックアップで軍隊を編成する少数民族に強硬的な対応にならざる得ない現実があった。
さらに、国際的関心は、スーチー氏の動向が目立っているが、実はレアメタルについて関心が高くて、日本もそうだが、世界各国も、その地下資源を狙っていて、中国は露骨に強硬的な手段で漁り始めていたようだ。
そこに、今まで軍部と現地華僑がその利権関係でつながっていたのが、民主化でそれらが侵食されていたのを奪い返したことも、今回のクーデターの要因でもある。だから、民主化をしたはいいが、豊富なレアメタル資源、中国の影響力、少数民族の反発、欧米の支援、華僑との関係などミャンマー国内は様々な複雑な要因が絡んで、今は出口が見えない状況であることは間違いない。
<ミャンマーの対立構図>
この利権を巡る国内外の攻防が隠れた争点
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軍部 ⇔ スーチー民主派:対立、権力闘争。 レアメタル:中国が漁り始めた
↑ 欧米の経済支援を求め民主化へスーチー派に一時権力移譲
中国への不信。スーチー派の中国寄りを警戒しての軍事クーデター。
華僑 :人口2%、国内の経済98%を占める。全て中国支持ではない。
軍部と利権関係。ソフトに現地に溶け込む。
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民衆 :華僑への反発と中国嫌い。 ホルムズ海峡封鎖時のパイプラインで活用
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少数民族:人口30%。国土の半分を占める山岳部:一帯一路・地政学的にも要所。
ロヒンギャ難民=軍隊保持していない。宗教文化の摩擦。
カチン+シャン=山岳部で独立軍 ← 中国が裏で支援
「親中にあらず 本音は中国「大嫌い」のミャンマー(JB Press)」より